Bread Fictions　ブレッドフィクションズ

小麦粉本来の味と香りが引き立つ〈ハード系〉のパンを

　秋田西高校の程近くにある、〈ハード系〉のパンがメインのベーカリー「Bread Fictions」がにぎわいを見せている。

　京都で長年パン作りの修業をするうち、「いつか自分の店を持ちたい」と思うようになったという店主の牧野さん。地元秋田へ帰郷後、秋田市内のベーカリーで３年間経験を積み、今年３月、念願の自店をオープンさせた。常時16種類のオリジナリティ溢れるパンが揃い、中でもイチ押しは、牧野さん自身が食べたいと思うパンの要素を詰め込んで焼き上げた、ハードブレッドの「フィクション」。外側はバリッと硬く噛み応えがあり、中はふんわりモチモチとした食感を愉しめる。優しい酸味と深い旨みが特徴で、訪れる人からは「今まで食べたことがないような味わいのパン」と、好評を得ているという。

　ハード系のパンのほかに、もっちり食感でシナモンがふんわりと香る「シナモンバター」など、子どもにも喜ばれる柔らかい生地のパンも用意しているので、一度足を運んでみて。

（トップ写真）木の温かみが溢れるこぢんまりとした店内。ショーケースには、丸1日かけて焼き上げているパンがずらりと並ぶ。

「無理はせず、自分の生活に合わせてパンを作っていけたら」と話す店主・牧野さん。

目当ての商品がある場合は、電話で予約や取り置きができるのもうれしい。

手前から時計回りに、「めんたいフランス」280円、「食パン」1本・760円、「フィクション（ホール）」740円、「シナモンバター」240円。

青いドアが目印の外観。