
千葉県富里市で育ち、英語好きの母の影響で幼少期から国際的な環境に身を置いてきた保坂栞さん。秋田県南秋田郡五城目町へ移住後、言語教室と国際交流イベントを企画する「Cintli」を2026年1月に開業しました。
言語教室を主軸にしつつも、それだけに留まらず、日本語を学ぶ外国人生徒と英語を学ぶ日本人生徒をつなぎ、交流できるコミュニティの創出が大きな目的だと話す保坂さん。
五城目町のカフェ「Huddle up Coffee Roasters」でイベント『English Cafe Workshop』を開催していた彼女に、お話を聞きました!
保坂さん 大学を卒業後、 JICAの海外青年協力隊でブラジルに行く予定だったんです。けれど訓練中に体調を崩してしまい、急に2年間のプランがゼロになって…。せっかくなら、やってみたかったことにチャレンジしようと思ったんです。母がもともと英語がすごく好きで、家には常にがいる状態で思春期を過ごしてたので(笑)、いろいろな国の刺激をもらいながら生きてきました。
編集部 それは素敵ですね!
保坂さん そうした方々との交流や20カ国ほどの渡航経験を通して、日本には素晴らしい文化があるのに、その魅力に気づく機会は意外と少ないなと感じるようになりました。一度海外に出てみると、「日本はこんなに美しい国なんだ」、「温泉があって、どこへ行ってもおいしい食事が楽しめる」など、本当に小さなことでも幸せを感じられるんですよね。だからこそ、日本人がもっと自分たちの文化に誇りを持ち、毎日を楽しく過ごせるきっかけをつくりたいと思いました。自分の人生の目標とこれまで培ってきたスキルを見つめ直した時、「言語を通して人と人をつなぐこと」が自分の一番の強みであり、最も情熱を注げる分野だと改めて気付いたんです。その思いから言語教室を立ち上げ、さらに人と文化をつなぐイベントも企画・開催したいと考え、起業を決意しました。
編集部 起業を考えた時に、なぜこの五城目町を選んだのでしょうか。
保坂さん いろいろな縁があって先に移住していた母と妹から、五城目町は良いところだってすごい熱弁されて。「どう良いの?」って聞いた時に、〈何かやりたいことを持っている人を、すごく温かく迎えてくれる〉と。そこに私も魅力を感じて、良いなと思っていた時にちょうど一軒家を丸ごと借りられるお話をいただいて、タイミングと巡り合わせがいろいろ重なって、「じゃあ五城目町でチャレンジしてみよう!」と。今年の1月に開業しました。


編集部 「Cintli」では、言語教室を中心に語学学習を推進する体験型の国際交流イベントなど、さまざまな企画運営をされているんですね。
保坂さん はい。言語教室は現在、英語と日本語をメインにしているのですが、私自身がポーランド語とスペイン語、ポルトガル語での会話も少しはできるので、いずれ取り組んでいきたいと思っています。現在は9名の生徒さんに通っていただいていますね。
編集部 今日の『English Cafe Workshop』のように、気軽に参加できるイベントも企画されているんですね。
保坂さん そうなんです。茶道のイベントや、タコスを食べるイベントなどさまざまな企画をしていて、日本人はもちろん秋田に住む外国人の方にも参加してもらっています。言語を継続的に勉強すると考えた時に、やっぱり外国の方と友だちになるのが一番。ビジネス的には矛盾していて、生徒や参加者の皆さんがつながっちゃうと、私がいらなくなる(笑)。矛盾はしているんですけど、「友だちがいるから海外に行ってみようかな」ということが起こっていけば良いなと。そうしたら、最初にお話したように、日本の良さに気づいたり体験してもらえるという、自分の大きな目的につながっていくのかなと。
編集部 イベントを通して言語だけでなく国際交流も深まっていく…とっても魅力的です。
保坂さん 私が大切にしていることは、アメリカやカナダの公用語としての「英語」ではなく、世界言語としての「英語」です。ラテンアメリカだったり、全然違う大陸でもやっぱり英語がある程度使えると、怖いものも減っていきます。そして今の時代、SNSも日本語だけの情報に英語を加えると本当に幅が広がる。今は大人の生徒さんが多いのですが、子どもたちのICT教育という部分でも、日本の情報だけにとらわれないよう繋がれたら良いなという思いもあります。これから、世界のイベントをあえて五城目町から発信していけたら良いなと思っていますね。


編集部 今後の活動について決まっていることはありますか?
保坂さん 8月からメキシコに旅行で行くので、言語教室はオンラインで続けつつ、日本とメキシコ、または私が渡航している地域をオンラインでつなぐイベントを企画しています。例えば、メキシコの食事が目の前にあって、このメニューについて質問する時に、英語で聞いてみようと。観光や言語などをそこにいるかのように感じられるイベントですね。
編集部 それは楽しそうです。将来的なビジョンなどは?
保坂さん 円安とかも相まってですけれど、今、日本に来たい海外の方がいっぱいいるんですよね。私のコネクションで考えたら、例えば親日国でもあるポーランドから若者を日本に招き、日本の若者が海外へ行く交換プログラムをホストしたい。「自分の人生をどうしていこうかな」という多様な選択肢を、日本の子どもたちにもっと持たせてあげられたら良いなと思っています。そういうきっかけを作るためにも、これから取り組んでいきたいですね。
編集部 保坂さんの今後の取り組みを楽しみにしています。ありがとうございました!

2026.10.28
2026.07.29
2026.09.25
2021.08.25
2026.05.11
2026.03.24
2026.10.30
2026.10.27
2026.09.04
2026.08.27
2026.10.28
2021.08.25
2026.05.11
2026.03.24
2026.09.04
2026.08.27
2024.10.30
2024.04.02
2026.08.11
2024.04.02
2026.05.22
2026.11.01
2026.10.27
2026.09.09
2026.10.10
2026.10.31
2026.09.30
2025.06.20
2026.10.27
2026.11.01