「子どもに運動習慣を付けさせたいけれど、何からさせたらいい?」と悩んでいる人も多いのでは。今回は、長年子どもたちの運動指導に携わっている「M’sスポーツクラブ」の松村さんに、子どもと楽しく運動する方法について教えてもらいました。
岩手県滝沢市出身。体操や空手、バレーボール、スキーなど、子どもの頃からさまざまなスポーツを経験し、大学は体育学部に進学。2013年に、学生時代からの夢であったスポーツクラブを設立した。
2歳頃からがオススメです。この頃になると、言葉で指示を理解し、自分の意思で身体を動かすことがわかってくるようになるので、さまざまな運動に挑戦できるようになります。
―番は、ケガの防止につながること。身体を動かす経験を積むことで、危機回避能力やバランス感覚、判断力が養われ、ケガをしにくくなるんです。
まずは親の真似をさせることです。子どもは大人を真似るのが大好き! 走る、飛ぶ、回るなどさまざまな動作をしてみせて、遊びの中で楽しく体験させましょう。親が率先して身体を動かせば、子どもも一緒に身体を動かすようになりますよ!
また、最近はテレビやYouTubeなどを見る子が多いと思いますが、中断して運動させるのではなく、テレビでジャンプするシ—ンがあれば、「一緒にジャンプしてみようか!」と真似したり。遊びの中でそういった機会を増やしてあげましょう。子どもが自然と身体を動かしたくなるような環境を作ることが大切です。
子ども自身の意欲·やる気が大切。やる気にさせるために、親が子どもの目線に立って楽しく取り組みましょう! 特に2歳頃だと「やりたくない」という時もあると思いますが、無理強いはせず、子どものペースに合わせて親も一緒に楽しみながら、運動の習慣を身につけさせましょう。
才能は多少なりともあるとは思いますが、生まれ持った才能だけでなく、後天的な努力で大きく伸ばせるものだと考えられています。特に、小さい頃からさまざまな動きを経験し、身体で感覚をつかむことが重要です! 子どもの運動神経は、10歳頃までに大きく発達するため、それまでに運動習慣をつけさせるのが理想的ですね。
少なからずはあると思います(笑)。でも、100%じゃないですよ! 運動神経って遺伝もありますが、子どもの成長や身体の動かし方次第でまったく変わってくるんです。親ができないからと言ってあきらめる必要はないんですよ。
おうちで遊ぶ感覚で楽しくできる運動を紹介します。親子で一緒に身体を動かしてみましょう♪
おうちで遊ぶ感覚で楽しくできる運動を紹介します。親子で一緒に身体を動かしてみましょう♪
(効果)上半身の筋力や体幹の安定性、バランス感覚が養われます。
子どもを足の間に乗せて親はお尻を上げ、子どもを支えながら、ゆっくりと四つ足歩きをします。
(効果)バランス感覚アップにつながります。
安全な場所で、子どもの身体をしっかり抱えながら、親のお腹→脇腹→背中と1周してみましょう。上手くできれば反対回しも。
(効果)子どもは落ちまいと一生懸命しがみつくので、上半身と体幹の強化につながります。
子どもを目の前に座らせてボールをポンポン上に投げます。子どもが投げて親が取る。親が投げて子どもが取るまでできれば100点です。
(効果)反応スピードのアップに結びつきます。ボールを目で追いかけることが大切です。
お父さんとお母さんが向かい合い、子どもの手足をしっかり握り、ゆっくりと持ち上げてみましょう。
(効果)腹筋と背筋に力が入るため体幹が鍛えられます。
秋田市のフレスポ御所野内にある体操教室。キッズコースでは、トランポリンの上で走ったりボールを使って運動することで、楽しみながら運動不足を解消できるとともに、体幹も鍛えられると評判が高い。
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