
いよいよ冬本番。車窓越しに臨む幻想的な雪景色は、冬の秋田を列車で旅する醍醐味です。この時期、全国各地で行われるのが、豊作や無病息災を願う「小正月行事」。秋田にも冬の風物詩として親しまれている行事が多数あり、毎年にぎわいを見せています。雪国ならではの風景を楽しみながら、秋田の魅力にふれてみませんか。
毎年2月の第二土曜を含む3日間開催される冬祭り。男鹿の真山神社で900年以上続いてきた神事「柴灯祭(さいとうさい)」と、民俗行事「なまはげ」を組み合わせた冬の観光行事です。
冬の静けさの中、伝統的な湯立て神事・鎮釜祭(ちんかまさい)から始まり、男鹿地方独特の祓い神楽・湯の舞(ゆのまい)を奉納。境内で炊き上げる柴灯火が厳かなムードを生み出し、なまはげの乱舞や郷土芸能「なまはげ太鼓」が会場を盛り上げます。雪山から松明をかざしたなまはげが、観客の前を練り歩く様子は迫力満点! 入場は予約制です(入場協賛金別途)。

横手を代表する雪まつり「かまくら」。毎年2月中旬の開催日が近づくと、横手市内に60基ほどの大きなドーム状の雪洞・かまくらが作られます。
明かりを灯したかまくらの中に居る子どもたちが「はいってたんせ(かまくらに入ってください)」、「おがんでたんせ(水神様をおがんでください)」とまつりに訪れた人々に声を掛け、温かい甘酒を振る舞います。かまくらの中に招かれたら、お祀りされている水神様に家内安全や商売繁盛、五穀豊穣などを祈念しましょう。

約400年もの歴史を持つ湯沢の冬まつり。行事名の“犬っこ”は、犬を指す秋田弁です。かつて世間を騒がせていた大盗賊の一味を湯沢の殿様が退治し、“再びこのような悪党が現れないように”と米の粉で小さな犬や鶴亀を作らせ、旧小正月の晩に玄関や窓にお供えして祈念させたことからはじまったとされています。
会場には雪で作ったお堂や犬っこが立ち並び、日が暮れるとお堂内にろうそくの火が灯り、辺りは幻想的な雰囲気に。愛犬と一緒にご祈祷を受けられる2日目の「愛犬祈願祭」には、愛犬の長寿と健康を祈願する愛犬家が県内外から訪れます。

“この日に飴を食べると風邪を引かない”といわれる、天正16年(1588年)に始まったと伝えられる小正月行事。毎年2月の第2土曜から2日間は会場となる大通りが歩行者天国になり、趣向を凝らしたアメを販売する露店が軒を連ねます。
切りアメや細工アメ、縁起物の枝アメなど、色とりどりのアメを眺めるのは楽しく、まるで童心に返った気分に。大館市で最も高い山・田代岳から神様がアメを買いに来るという言い伝えを再現した「白ひげ大神巡行」やからみアメの振る舞い・アメ細工の実演販売などイベント多数。かわいい秋田犬が集まる「秋田犬パレード」も見逃せません。

毎年2月10日に開催しているのは、町を二分して大綱を引き合う500年以上続く伝統行事。引き合いに使われる大綱は直径が約80cm。長さは雄綱が約64m、雌綱が約50mあり、各々重さが10トンにもなる国内最大級のスケールです。
“上町が勝つと米の値段が上がり、下町が勝つと豊作になる”という言い伝えがあり、意欲みなぎる参加者が集結。綱引き開始の合図と共に会場は熱気に包まれ、提灯の振りに合わせて綱を引くたびに「ジョウヤサノー!」という掛け声が響き渡ります。飛び入り参加も大歓迎なので、ぜひ引き合いに挑戦を。

鎌倉時代から700余年続く、毎年2月に行う小正月行事。豊作・安全繁栄を祈る「年ごい」、凶作や不幸を除去する「悪魔祓い」、その年の吉凶を占う「年占い」が一体になっています。
初日の蔵開き・天筆初めから最終日の竹打ち・天筆焼きまでの一連の催しを5日間に渡って実施。最も盛り上がりを見せるのは最終日の晩で、北軍と南軍に分かれた男衆が何度も激しく青竹を打ち合います。クライマックス直前に、会場中央にしめ飾りや門松を集めて点火し、天筆を焼いて無病息災や家内安全を祈願。火の粉が舞う中で行う三度目の打ち合いは、より一層気迫に満ちています。

寒空の下、雪景色の中に次々と火の輪が浮かび踊る幻想的な伝統行事。毎年2月14日、日暮れとともに雪で作ったかまどに薪を焚べて燃やし、町内各所で行事が始まります。 高さ3メートルほどの長木に稲わらなどを巻き付け、雪に立てた天筆に点火。門松などを焼いて一年の無事を祈ります。
火振りに使うのは、1mほどの縄をつけた炭俵。かまどから火を点けたら、縄の先端を持って円を描くように自分の体の周囲を振り回し、神聖な火で田んぼの厄を払うとともに家族の無病息災や家内安全を祈願します。主会場では火振りかまくらを体験することもできるので、挑戦してみては。

毎年2月10日に行われている年中行事。この行事の始まりは定かではありませんが、江戸時代の科学者・平賀源内が、この周辺地域にある銅山の技術指導に訪れた際、熱気球の原理を応用した遊びとして伝えたと言われています。
以前は五穀豊穣や家内安全を願う「虫焼き」と同時に行われていたため、民俗信仰の遺産という位置付けに。戦争により一時中断されたものの、地元有志により熱心な取り組みによって昭和49年に見事復活しました。武者絵や美人画などを描いた巨大な紙風船に火を灯し、各々の願いが天まで届くようにと願いながら真冬の夜空へと放ちます。

秋田で行われる冬の行事は、どれをとっても地域色豊か。頬が痛くなるほどの寒さやしんしんと降り積もる雪の美しさも、この時期行われるまつりに欠かせない要素です。雪国ならではの風情を味わいに、足を延ばしてみてはいかがでしょうか。
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※掲載の内容は2025年12月時点の情報です
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