ブルース・リーが遺した格闘哲学「截拳道（ジークンドー）」の流れを汲む、近代武術「Deffic IMMF（デフィック）」。ジークンドーの新たな潮流を生む注目の団体で、昨年からレディースクラスが開講しました。今回は格闘技未経験の編集スタッフ・tomicaが、レディースクラスを体験取材。ジークンドーの基礎を教わりました。

「Deffic IMMF」とは

　ブルース・リーが創始し、“超実践武術”とも称される「截拳道（ジークンドー）」。その流れを汲み、代表の丹 勇二氏が2007年に立ち上げた「Deffic IMMF（デフィック）」は、有名武術家との交流や手合わせを繰り返し、ジークンドーの新たな潮流を生み出しています。現在は秋田武館を中心に、宮城や東京、神奈川、名古屋など、全国9カ所で活動を展開。ジュニアや女性を含む幅広い層が日々稽古に励んでいます。

レディースクラスを新設

　昨年開講し、今春からは水曜19:15~21:00と日曜19:15~21:00の週2回開催と拡充したレディースクラス。水曜は女性の藤原アドバイザーが専任、日曜は丹代表と藤原アドバイザーが交代で指導を担当します。女性専門クラスで、初心者も歓迎。健康的に汗をかき、護身にも役立てることができます。

体験①バイジョンスタンス

　動きやすい服装に着替えたら、早速体験スタート。まずはジークンドーの構え「バイジョンスタンス」から。この構えからさまざまな技を繰り出すため、最初はこの「バイジョンスタンス」を身体に叩き込むそう。右手と右足を前に出すのが特徴！　右手は低めに、左足のかかとを上げるなど、鏡を見ながら細かいポイントを教わりました。足の角度はジョイントマットの継ぎ目を基準に調整。一度崩すと、また正しい角度にするのが難しい…！　何度も細かく教えてもらいました。

体験②ストレートリード

　次は基本ながら奥が深いというパンチ「ストレートリード」。右手は低めに、肘は伸ばして、相手から見た時に拳と腕が点の状態になるようにします。グローブを付けるのも初めてなので、ワクワク。そして、ミット打ちはちょっぴりドキドキ…！　ミットを狙うこと自体が難しく、思ったよりも高い位置に当たってしまいます。そして、なかなか距離感がつかめない…。それでも、「ミット打ち」をすることのカッコよさに、終始興奮しっぱなしです。一度、代表・丹さんにお手本を見せてもらうと、一切無駄のない構えから強烈なパンチが繰り出され、「パァン！」と迫力のある音が響きました。「ストレートリードは手から伸びていく技。打ち込んだ時に身体が整列すると、身体の重さが拳に伝わります」と丹さん。これは憧れてしまいます…！

体験②サイドキック

　体験のラストは「サイドキック」。まずは、レディースクラスを担当するアドバイザー・藤原さんのお手本を見せてもらうと、は、速い…！　そして身体が横に倒れて、蹴っている膝が横を向いている…？　この体勢はなかなか大変そうです。足の踏み込み方から蹴り方、姿勢を教えてもらいました。最後はキックミットに向けて、サイドキック！　これも「ストレートリード」と同様、距離を測るのが難しく、近すぎると足を伸ばしきれず、遠すぎるとミットに届かない…。少しずつ慣れてきたところで、「つま先ではなくかかとに力を入れて蹴り込むように」とアドバイスをもらいました。そこに気をつけてみると、確かに力がぐっと伝わっている感じが！　これを「スパァン！」と決められたらカッコいいんだろうなぁ〜。

見学・体験は随時受付！

　これにて本日の体験は終了。未経験でしたが怖さはなく、感じたのは「楽しさ」でした。もっと上達したら、ミット打ちに快感を覚えそう…！　女性指導員が教えてくれるレディースクラスなら、初めての人も安心して通えそうです。幅広い世代が在籍する「Deffic IMMF」に通う動機は、「強くなりたい」、「フィットネスとして通いたい」、「ブルース・リーに憧れている」など、人それぞれ。自分のペースで無理なく通う人もいれば、内外の大会に向けて稽古に励む人もいるとのことです。見学や体験は随時受け付けているので、気になる人は気軽に問い合わせを！