日本最北の古代城柵で、国の指定史跡「秋田城」。4月9日には、資料館と史跡公園を結ぶ「連絡橋」が開通し、「秋田城AR・VR」の配信もスタート。ぜひ足を運んでみて。
通称・旧国道で分断された、秋田城跡史跡の西側にある資料館と、東側にある史跡公園を結ぶ歩道橋「連絡橋」が完成。
4月9日、完成記念式典で穂積志秋田市長と小学生らがセレモニーを行い、終了後から18.6mの橋を誰でも自由に渡れるようになった。
「連絡橋完成は感慨。多くの人に利用してほしい。また、AR・VRもぜひご活用を」と、歴史資料館事務長・岡部さん。
4月9日、園内にAR(拡張現実)・VR(仮想現実)体験スポットが登場! スマホなどにアプリをダウンロードして各スポットへ行くと、CGで再現された秋田城にタイムトリップ。奈良時代そこにいた人物と疑似的に会話して、秋田城への理解を深められる。
実際にアプリを使った高清水小学校6年生児童代表は、「秋田城がCGで再現されていて、スゴイ。学校のみんなでやってみたい。たくさんの人に秋田城の歴史を知って欲しいと思いました。」とARやVRを楽しみながら体験していた。
AR(拡張現実)
スマホなどのカメラ機能を使い、画面上に仮想の建物などが出現する。
VR(仮想現実)
現実に近い映像の仮想空間が、パソコンやカメラなどの画面に再現される。
昭和14年、国の史跡に指定された「秋田城」(昭和53年追加指定)。
奈良時代・天平5年(733年)、秋田村高清水岡に遷された大規模な地方官庁で、当時は「出羽柵(いではのき)」という名称だった。秋田城と改称されたのは、天平宝字4年(760年)頃。以降、平安時代中期・10世紀中頃まで、政治・軍事・文化の中心地として栄えた。蝦夷の人々が暮らしていた東北各地に、同じように造られた律令国家の地方官庁の遺構は「古代城柵(じょうさく)」と呼ばれ、秋田城はその最北に位置。大陸との外交窓口でもあり、当時の国家にとって重要な場所だった。
資料館で配布中の「秋田城ARカード」。アプリを起動し、カードを読み取ると目の前に立体画像が現れる。
2016年にオープンした資料館。
館内には、秋田城の発掘調査で出土した、貴重な遺物や資料の数々を展示。漆紙文書や木簡に書かれた文字を、赤外線カメラを用いて解読できる全国初登場の体験コーナーも人気が高い。史跡公園巡りをより楽しめるので、散策前にぜひ立ち寄ってみて。
平安時代最新鋭の武具「非鉄製小札甲」(左)や、希少な「和同開珎銀銭」(右)など、発掘されたお宝を展示。
住所 | 秋田県秋田市寺内焼山9-6 |
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TEL | 018-845-1837 |
営業時間 | 9:00〜16:30 |
定休日 | 無休 ※年末年始は休み |
料金 | 大人210円、年間観覧券310円、高校生以下無料 |
HP | https://www.city.akita.lg.jp/kanko/kanrenshisetsu/1003616/index.html |
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