秋田県内で婚礼・パーティ・レストランなど、幅広い事業を展開するイヤタカグループ。2021年のコンセプトは「ユニバーサルアニバーサリー」です。
これからの時代に沿った〈広く彌(あまね)く、新しいお祝いのカタチ〉を、シリーズ連載で紹介します。
今回は、Withコロナの結婚式について。
あきたタウン情報編集部・富橋が、イヤタカグループのウェディングプランナー・小野さんにインタビューしました。
編集部・富橋(以下:編):前回、大野社長より「新しい結婚式」についてお話いただきました。具体的に、今の結婚式の事例を教えてください。
小野さん(以下:小):今は、感染症対策を取りながらも、新郎新婦の希望を叶える式を提案しています。一例として、今年の5月に行われた式についてお話しますね。ゲストの前で夫婦の誓いを立てる人前式を行いました。
編:教会式とはまた違うのでしょうか。
小:人前式は、ゲストと一緒に作り上げる式です。今回の人前式は結婚誓約書がパズルになっていて、挙式前にパズルピースにゲストから名前とお祝いのメッセージを書いてもらいました。新郎新婦がお互いへのメッセージを書き、最後に2人でパズルピースをはめて、結婚誓約書が完成するという演出です。
編:ステキ! このデザインだと自宅にインテリアとして飾っても馴染みますね。
小:そうなんです。ほかには、「ダーズンローズセレモニー」という演出も行いました。ゲストが1人1本バラを持ち、新郎が入場するときにそのバラを集めて、12本の花束にします。それを挙式内で新婦にプロポーズの言葉とともに渡して、新婦は、結婚承諾の代わりに新郎に1輪返してプロポーズが成立する、というセレモニーです。
編:へぇ〜。新郎新婦もゲストも、思い出に残りそう。
小:もともとはヨーロッパ発祥で、12本のバラにもそれぞれ意味があるのですよ。新婦が返した1輪のバラが、ブートニアの由来です。
編:ロマンチックですね! ゲスト参加型だと、お祝いする側もされる側もうれしいし楽しいです。
小:はい。オリジナリティを出せるのが、教会式と違う人前式の良さです。
編:ただ、ゲスト参加型となると感染のリスクが伴いますよね。
小:そこを一番考えました。席の間隔を空けて座る場所に目印を付けたり、ゲストにメッセージを書いてもらう時に、ペンを1本1本消毒したり。あとは、新郎にバラを渡す時も、直接手渡しではなく、瓶に挿したバラを新郎に抜いてもらったり。
編:瓶に入れているとオシャレに見えます。手袋をしてとか、その場で消毒してという形だとちょっと見た目が気になるけれど、これだと違和感がまったくないです。
小:感染症対策はもちろん重要ですが、あからさまに見える対策にならないように工夫しました。
編:せっかくの式なので、見た目は大事ですものね。
編:披露宴はいかがでしたか。
小:今回の披露宴は新婦お気に入りの「ゲストハウスヴァレリアーノ」を利用しました。現在、会場の収容人数を本来の50%に絞っているので、70名入る会場に対して、今回の参加は約35名でした。
編:広い会場をさらにゆったり使えますね。もっと人数を呼びたい時はどうしたらいいでしょうか。
小:はい。本館の「ボストンホール」でしたら収容人数が300名なので、150名までご利用いただけます。ご希望や予算などに合わせて会場を選んでいただけます。
編:会場の選択肢がさまざまあるのもうれしいポイントですね。
小:また、以前は瓶ビール片手に挨拶回りを行う慣習がありましたが、今は1杯ずつサーバーで生ビールをお出ししています。
編:逆にその方がうれしいかも!笑 披露宴にあたり、新郎新婦からどんな希望がありましたか?
小:ケーキ入刀ではなく違う演出を行いたいという新婦の要望があり、ドーナツタワーを用意しました。
編:わぁ、面白い!
小:2人でアイシングをかけて完成、という形です。デザートの時に、ゲストにドーナツを提供しました。
編:よく見るとアクリル板がありますね。
小:はい。けれど、我慢するだけではなく、オシャレな演出を望まれる方が多いので、「できない」ではなく、今の状況に合わせたやり方で、思いが叶うように提案しています。
編:一生に一度の式となると、新郎新婦の思いは強いですよね。どうしたらできるかを一緒に考えてくれるのはとてもありがたいです。
小:今はSNSなどで事前に調べて、希望の演出を持ってくる方が多いです。感染症対策や予算などを踏まえながら、我々プランナーと相談しています。
編:今回の5月の式は、延期を経ての開催だったのでしょうか?
小:もともとは昨年8月の予定でした。具体的な打ち合わせが始まる前に延期となり、日程も仕事の予定などを見つつ、まずは暫定的に組みました。
編:式を延期や中止するのも、開催するのも、決断が必要ですよね。
小:来てもらいたい遠方のゲストを呼べなかったり、結婚式にマイナスのイメージを持たれたり…。時には傷つきながらも準備をする姿を見てきました。それでも、式を挙げると決められてからは、参列者の安全と、満足度の両立を一番に考えました。
編:それは新郎新婦とプランナー、両方の希望ですよね。新郎新婦の「やりたい」をすべて承諾してしまうと、感染症対策が難しかったりするでしょうし。
小:本当に悩みながら準備を進めました。だから、こうして改めて写真を見ると「式を挙げられてよかったなぁ」と心から思います。同じように悩んでいる人、あきらめている人の後押しをしたいです。
編:私の周りにも悩んでいる人が多いです。こうしてお話を聞くと、コロナ禍でも思い出に残るステキなセレモニーができることがわかります。先日、大野社長からも、「結婚式」=「披露宴」ではないというお話をうかがいました。
小:そうですね。今は、挙式だけというパターンやフォトウェディングも多いです。それぞれの夫婦に合った形を提案できるので、まずはご相談ください。
編:選べるさまざまなプランがあって、一緒に相談できるのはとても頼もしいです!
さまざまな結婚式の形のひとつとして、需要が高まっているフォトウェディング。
イヤタカグループの「フォトスタジオ・マリエ」でも、問い合わせ・施行ともに増えています。
圧倒的な自然美に囲まれる【乳頭温泉郷ブナ森プラン】や、四季折々の自然とともに撮影が可能な【千秋公園プラン】、じゅうたんのように広がる青一色のあじさいの中で撮影する、6月中旬〜7月中旬の期間限定【雲昌寺「あじさい寺」プラン】など、詳しくは問い合わせを。
次回のテーマは「七五三」。子どもの最高の笑顔を残す衣装レンタルや記念写真、お祝いの食事などを紹介します。
【今月のPremium Plan】
「GARDEN TERRACE 2021」ロゼ・シャルールにガーデンテラスが登場!
星空の下、おいしく楽しいひとときを過ごしませんか?
シリーズ連載、前回はこちら
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