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編集長がいま会いたい トップリーダー 2019.12

2019.11.29

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時代の先端に立ち、企業や団体を引っ張っているトップリーダーは、どんな思いで働き、どんなプライベートな一面を持っているのか。「あきたタウン情報」の編集長・ミキティが秋田の業界で今、輝く人にインタビュー。

秋田の冬と言えば、ハタハタ!
数多くの加工品を販売している会社の裏側について知りたい。

株式会社 鈴木水産
代表取締役 鈴木 勇(すずき いさむ)さん(44)

入社して専務を務めた後、11年前に代表取締役に。生まれ育った八峰町の食文化を守り継ぐ三代目として活躍中。現場仕事に精を出し、魚の下処理からの全工程に携わっている。

社員みんなの原動力は お客様の〈美味しい〉の一言

 八森産の魚介類を中心とした、さまざまな加工品の製造・販売を手がける鈴木水産。中でも県魚であるハタハタの加工品が多く、力強いロゴのパッケージが印象的な「はたはたずし」は同社の看板商品。ほかにも、「ハタハタキャビア」や「ハタハタオイル漬け」、干物などを販売しています。

 代表を務める鈴木勇さんは、「ハタハタ漁が盛んになる12月は、『はたはたずし』づくりも最盛期です」と、まもなく迎える繁忙期について話します。そんな時原動力になるのは、お客様からの率直な意見。「『今年も美味しいね』『良い出来だね』なんて言われると、本当にうれしい。お客様の声は社員全員に伝えていますよ。また頑張ろうという刺激になるようです」。

ハタハタの魅力は無限大 県全体で盛り上げたい!

 商品化のアイデアは、社員の意見を参考にすることが多いのだそう。「ハタハタをどういう風に調理したら美味しいのか」という基本的な考えを大切にし、チャレンジを惜しみません。最近は全国から関心を集め、「SNSに商品をアップしてくださる方も多いんですよ。ハタハタは淡白な味でクセがなく、食べ方も加工も、まだまだたくさんの可能性を秘めているのではないでしょうか」と期待を寄せます。

 今後について伺うと、「若い世代や子どもたちにとって、ハタハタの存在が薄れていていることが懸念。〈ハタハタの日〉を設けたり、イベントを開催するなど、県が一丸となってもっと盛り上げていかなければ」と力強く語ってくれました。

いよいよ、「はたはたずし」が市場に多く出回る季節の到来。
「ハタハタオイル漬け」はお土産に◎。

【鈴木代表の1日 】

1日のほとんどは工場勤務。衛生面や体調管理を徹底し、自らすべての生産工程に携わる(作業内容は日々状況によって異なる)。商談時期(9月・ 10月)は、来客対応や県外出張も多くこなす。晩酌がとにかく大好きで、食事はなんと夜だけ。

【 プライベートのぞき見 一問一答 】

☆家族構成……………………妻・息子・娘
☆愛読書………………………「成りあがり」(矢沢永吉著)
☆休日の過ごし方……………地元でルアー釣り
☆落ち込んだ時の復活法……「みがき砂」と言う言葉を思い出す
☆気分がアガる愛用品………iPhone
☆いざという時の勝負メシ…トンカツ(地元の行きつけ店で一度に2皿食べる)
☆最近気になること…………海の状況
☆お気に入りの秋田弁………「んだすな!」
☆ココロに響く言葉…………みがき砂

【INFORMATION 】

10月発売。餅米とハタハタで仕込んだ「御献上はたはたちまき」二段重(しょっつる風味・しそ醤油味)2,880円(税込)はレンジアップで。

株式会社 鈴木水産

住所秋田県山本郡八峰町八森字磯村72-3
TEL0185-77-2217
HPhttp://www.suzuki-suisan.co.jp/
創業1975年8月
資本金1,000万円
売上高2.5億円
従業員数17人
主な事業内容近海魚・水産加工販売

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