あきたタウン情報 編集部のTommyです。
気づけば、編集の仕事に携わって9年目。このコラムでは、日々の取材で感じたことや、編集という仕事の面白さなどを、徒然に書いていきます。
それでは「裏・取材にっき」vol.5のはじまり、はじまり。

編集部あるある「写真に凝るようになる」

手前味噌ではありますが、あきたタウン情報の〈強み〉といえば、写真の美しさ。
ランチや一品料理はより美味しそうに、店内はより広く、キレイな女性はより美しく!
取材したお店の方にも、「美味しそうに撮ってくれてうれしい!」と喜んでいただけることが多いです。
それもそのはず、あきたタウン情報の写真を撮ってくださるのは、県内外で活躍するプロカメラマンの皆様。
料理や祭り、モデル、ウエディング、etc…。さまざまなシーンの最前線でたくさんの機材を背負い、カメラを構えるプロの腕前を間近で見ていると思うと、何とも贅沢ですね。

炎天下に晒されながら、表紙用の撮影をするSカメラマン。

とはいえ、プロのカメラマンが撮れば何でも良い写真になるかと言えば、それは別問題。
仕事として写真を撮る以上、細部にまでこだわるのが編集スタッフの役割です。

料理を撮る時は、「どのアングルで撮るのが一番美味しそうか?」「料理の配置はどうしようか?」「背景は?」「お皿の向きは?」などなど、提供された料理を見ながらカメラマンと打ち合わせ。
もちろん、溶け物(アイスクリームや生クリームなど、時間が経つと形が変わってしまうもの)がのっている場合は、短時間での判断力も必要です。
また、お皿の上に具材がこぼれていれば取り払い、スープの縁が汚れていれば拭き取り、盛り付けのバランスが偏っていれば上手く整え…。細かい作業を経て、美味しい料理はさらに美味しそうに写真に映るのです!
この快感を知ってしまったら、さぁ大変。日常で何気なく撮影する料理に、どんどんこだわりが出てきてしまうのですよ…!

まずはアングル。立体感のある料理(二郎系ラーメンがわかりやすいでしょうか)は高さを伝えるために低めから、逆に高さのない料理は俯瞰で、など。
自分の中でのベストアングルを探し出します(※撮影NGなお店もあるので、一声かけましょう!)。

ご飯にしなだれかかるようなお肉がたまらない「R table」のローストビーフ丼。
「CAFE Lopo」のプレートは彩りが美しく、皿を切りつつ上から撮るとうっとり…。
「gomashio kitchen」のおもしろラテアート。俯瞰で撮るとアートが良く見えますね。

だんだんとコツを掴んでくると、ちょっと写真をふってやろうか、なんて気も起きてきます。

「WORL BON BON」のパフェ。イチゴとマカロンの鮮やかな赤が心臓に刺さる〜!

そして、アングルが決まると、今度は構図が気になってくるという無限ループ。

雨の日のおこもりカフェは、窓際でアンニュイに。「三日月珈琲店」にて。
可愛い「パンダまん」は、手のひらにのせてサイズ感が伝わるように。
ソファに座る「匙」のおネコ様♡ カメラ目線でブレずに撮れると、達成感!!

そうして、プロカメラマンのこだわりに感化され、どんどんプライベート写真に凝り始めるという。おてふきの袋とか端に寄せて撮ったりするという。周りには若干呆れられていますが…(笑)

そんな私ですが、座右の銘は『好きこそ物の上手なれ』
誌面では、もちろん自分たちで写真を撮ることもあります。そんな時、日常的に見ているプロカメラマンの技や光の取り入れ方、アングルなど学んだことを活かして、我ながら良い写真が撮れた時はテンションが上がるものです。
「見て見て〜!」と褒めてほしい犬か子どものように写真を(無理矢理)見せたり、逆に上手く撮れなかった時は、「何がダメだったんでしょう…」とアドバイスをもらったり。
このコラムを書きながら、身近にプロがいるって、本当にありがたいことだと痛感! 私も、この道のプロと言われるように、もっと編集力を磨いていきたいものです。

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